【ネタバレあり】映画「メガマインド」感想レビュー スーパーヒーローへのアンチテーゼ

アニメ
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2010年、アメリカの3Dアニメ映画。
制作はドリームワークスです。

日本では劇場未公開で、DVDやBlu-Rayなどの発売もされていないので、知っている人は少ないかもしれませんが、非常に面白い映画です。

あらすじ

メトロシティでは、正義のヒーロー メトロマンと悪の科学者 メガマインドが日々戦っていた。

街の人々に悪さをするメガマインド。
人々を救い、メガマインドを懲らしめるメトロマン。

しかしある日、メガマインドが偶然メトロマンを倒してしまう
ついに悲願を達成したと喜ぶのもつかの間、目的が失われたことに気づき、落胆するメガマインド。

そんな世界で彼は何を考え、どう行動するのか。

こんな感じのお話。
メガマインドとメトロマンは要するに、ばいきんまんとアンパンマンのような関係ですね。

あらすじを見ただけでも、めっちゃ面白そうな話じゃん!ってなります。
僕はなりました。

正義の味方を倒しちゃった後の悪者の話ってありそうでなかったですよね。

世界観もコミカルで、ストーリーもテンポよく展開されるので、飽きずに最後まで見られます。

しかしその一方で扱っているテーマは意外と深く、大人の我々でも考えさせらえる映画です。

「アンチヒーロー」

この映画から受け取ったメッセージは「スーパーヒーローへのアンチテーゼ」

「ヒーローが品行方正でなければならないわけではない」
というのが、僕の感じたテーマでした。

「スーパーヒーロー」と聞いたとき、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?

僕らのような力のない市民が困っている時にすぐに駆け付け、悪を退治してくれる。
そんな頼れる存在を思い浮かべたことでしょう。

しかし考えてみてください。
どんなに強いヒーローだって、感情はあります。

24時間働かなければいけない。
人助けをするのが当たり前で褒められることもない。
失敗は許されない。

そんな過酷な条件で仕事をし続ければ、誰だって嫌になります。

メガマインドにやられたと嘘をついてヒーローを引退したメトロマンですが、彼の気持ちは非常によくわかります。
ブラック企業に勤めてしまった青年が思い切って会社をやめた、というだけですから。

最終的にヒーローとして称えられるメガマインドも、やっぱり品行方正な正義の味方ではありません。

彼は自分とロクサーヌのためにタイタンを倒しただけで、街の人を救おうとしたわけではありませんし、すっかり心を入れ替えたというわけでもないです。

いわばヒーローだけどワル。だけどそれでもいいじゃん。
そんなポジティブな開き直りが、この作品のメッセージなのかな、と思います。

エンディング曲にマイケル・ジャクソンの「BAD」をチョイスしているところにも、それを強く感じます。

ラブストーリー

忘れてはいけないのがこれ。物語の半分はラブストーリーです。

TV記者であり、メトロマンがいた頃には毎回人質として攫っていたヒロイン、ロクサーヌとの恋。

メガマインドはひょんなことから、博物館の従業員に変装してロクサーヌと関係を深めていきます。

一緒にいる時間が長くなるにつれて、ロクサーヌに惹かれていくメガマインド。
そしてそれはロクサーヌも同じです。

しかし物語の中盤で、彼がメガマインドであったことがロクサーヌにばれてしまいます。

「あんたみたいなやつ、好きになるわけない」とまで言われ、メガマインドは振られてしまいます。
胸が痛む。

彼の気持ちは本物なのに、なんとも切ない展開です。
ですが最終的にロクサーヌはメガマインドのことを受け入れ、ハッピーエンドに。

この展開から感じるのは、
「相手のために自分を変えるのではなく、ありのままの相手を受け入れる」
ということかな、と思います。

これもやっぱり、アンチヒーローの話と同じで非常に現実的。
けど、だからこそ僕らにも通ずるところのある話なんですよね。

VODで見れるので是非!

この「メガマインド」という映画、日本では劇場未公開ですし、知名度も低いですが、非常に面白い作品です。
AmazonPrimeでレンタルできるので、興味のある方はぜひ見てみてください!

 

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