軽い気持ちでプレイしたら、想像以上にヘビーでした。
全エンド見たならわかりきってることばっかだと思うんですけど、自分の中の情報を整理する意味でもいったんまとめておきます。
クリアしてすぐに書いたやつなので、もしかしたらちょっとずれた考察になってるかも。
大目に見てください。
どんなゲームだったか
記憶喪失になった主人公が異国の女性に助けられ、言語の壁を越えて仲を深めていく…的なハートフルストーリーだと思っていましたが、まったく逆。
実際は彼女が巧妙に隠していた真相を探るアドベンチャー。
隠し部屋を見たときはゾッとしました。
確かに、錬金術の研究をしている時点で怪しくはあったけど。
明らかに人間のだよね?っていう骨がある時点で察するべきだったかもしれないです。
大きなナイフと血からわかる通り、何らかの方法で人間を殺害し、錬金術の材料として利用していたのだと思います。
この国に何が起きたのか
Wikiの力に頼り切って新聞の情報を読み取りました。
整理すると、以下のような時系列。
- 国の圧政に抗うため組織された革命軍により戦争が勃発。
革命軍のリーダーはRovert Boyle。彼は先代の王の息子である。 - やがて革命軍の勝利で戦争が終結するが、革命軍のリーダーであるBoyleは失踪。
革命軍は政府の再構築を進めるも、リーダーの失踪により混乱している。 - 国は戦争の影響で貧困化。
革命軍は食料配給を行うことで対策としている。行方不明者が多数いる。
革命軍のリーダーであるRovert Boyleこそが主人公。(正確には主人公の素体)
そして彼の恋人が、このゲームのキーパーソンである女性Theoです。
「何故Boyleは失踪したのか」というところが一つのポイントかもしれません。
彼女は何をしたのか
新聞の情報を踏まえて物語を考察してみました。
全体の流れはおそらくこういうことではないでしょうか。
- ゲーム開始前
戦争は終結するも、致命傷を受けて死に瀕しているBoyle。
死にゆく彼を、何らかの方法でTheoが確保。彼を蘇らせるための研究を開始。
(死体が見つからないため、失踪扱いとなったと思われる)
蘇生に成功するが、蘇ったBoyleは記憶と言語能力が失われており、7日間で死亡。 - ゲーム中
その後も蘇生を繰り返す。少なくとも621回以上。
蘇生したBoyleに真実を隠して接するが、隠し部屋や真相に気付かれてしまうこともある。
何度目かのループののち、真相を理解したBoyleに諭されてTheoはBoyleの蘇生をやめる。 - エンディング後
Theoは錬金術の研究を世の中の役に立てていく。
といった感じでしょうか。
エンディング後、彼女がどうなったかは明言されていないのですが、最後に錬金術の本を書いているようだったので、そこから推察した次第です。
ここは諸説ありそう。
彼女の「罪」とは何か
エンディングで「罪」というキーワードが登場します。
会話から察するに、Theoは自身が罪を犯したことを自覚している様子。
彼女の罪とは何か。
錬金術を使って死んだBoyleを生き返らせようとしたこと。
結果は毎回失敗。
錬成された恋人の生命力はとても弱く、7日間で死んでしまいます。
それだけ繰り返していたら、目的と手段が逆転して、もう人の心もなくなってしまっているのでは、とも思ったけど、主人公が死ぬときに毎回涙を流しているところを見ると、そこまで落ちぶれてはいない様子。
恋人にもう一度会いたい気持ちがどれほど強いかが伝わってきます。
まとめ
「言語を解読する」という斬新なシステムと綺麗なドット絵に惹かれてプレイしましたが、予想外の方向からボディブローが飛んできた、そんな印象のゲームでした。
正直、Trueエンドに自力でたどり着くのは相当難しいと思うので、一度クリアしたら攻略情報を見ながら最後までやるのが良さそうです。
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