「MOTHER2 ギーグの逆襲」考察 少年の成長を「経験」する名作

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MOTHERシリーズの2作目。

シリーズの中だと一番知名度が高いと思います。

無印のMOTHER と比べると、まずグラフィックの進化に感動しましたね。

プレイした上で感じたことなど、書いていきます。

どんなゲーム?

地方都市オネットの外れにある家に住む少年。

ある日家の裏山に落ちてきた隕石を見に行った少年は、未来から来たハエのような生物「ブンブーン」と出会う。

彼によると、未来の世界は宇宙人ギーグにより支配されてしまっているとのこと。そして少年こそが未来を救う存在なのだという。

ひょんなことで絶命してしまったブンブーンだが、その死の間際、少年は進むべき道を告げられる。

こうして彼の冒険が始まるのだった。

WiiUヴァーチャルコンソール「MOTHER2」紹介ページより引用

ゆっくりと進行していくMOTHER2の世界

僕は小さいころ、ゲームをできる時間が限られていました。きっと多いですよね、そういう人。1日1時間までとか。

その時の僕は「限られた時間の中でどれだけ先に進められるか」というのを考えたわけです。

つまり、最短ルートでシナリオを進行させていくプレイ

別に子供のころから「効率よくプレイする!」と思ってたわけではないですが、今思うとそうだったなーと思います。むしろ今でもそうです。

ところがこのMOTHER2というゲームは、それを許してくれません。

まず歩くのが遅いんですよね、このゲーム。マップは広いのに。

街の端から端まで移動するのにとても時間がかかります。

それにところどころ演出が長い

ちょっとしたコメディチックな演出もたっぷりとやるんですよ。

無駄、だからこそリアル

じゃあそれってこのゲームのマイナスな面なの?と言われるとそうではありません。

むしろこれこそがこのゲームの面白さなのだと僕は感じました。

このゲームは無駄が多いんです。

けどそれは決して悪いことではない。

例えば、歩くのが遅いこと。

近年のゲーマーは「ダッシュ機能をつけろ!」と憤るかもしれませんが、街の端から端まで移動するのってそれなりの時間がかかるものなんですよね、本来。

多くのゲームは利便性を優先して早く移動出来たりしちゃいますが、MOTHER2は違います。

便利じゃないからこそ、リアリティが感じられるのです。

演出をたっぷりやるのだって同じです。

一つ一つの出来事は小さくても、適当に流れてしまっていいものではないんですよ。

主人公ネスにとっては、小さな出来事も含めたすべてが大切な経験であり、その経験によって成長するのですから。

MOTHER2は、「早く先に進みたい」と思ってばかりの私に、時間をかけてじっくりと「経験する」ことを教えてくれた、そんなゲームでした。

WiiUヴァーチャルコンソール「MOTHER2」紹介ページより引用

僕らにとってのリアリティ

リアリティを感じさせる演出は他にもたくさんありますが、なかでも衝撃的だったのは、主人公がホームシックになってしまうこと。

これは面白い発想だなぁと思いました!

レベルが上がって強い敵を倒せるようになっても、やっぱり普通の子供なんだな、って実感するんです。超人でもなんでもないんですよ。

僕らプレイヤーと近い存在であることが実感できると、やっぱり感情移入もしやすいんですよね。

あとは何と言っても、スタッフロールに自分の名前が出ること。

これは私は事前に知っていたことだったのですが(この演出が有名すぎて)、それでも感動しました。

プレイすることで自分がこの作品の一部を担ったというか、プレイすることが意味を成したというか、そんな感覚でしょうか。

MOTHER2はプレイヤーを優しく見守る

全体を通して見てみると、終始プレイヤーがどう感じているかを意識しているような印象を受けました。

こうしたら喜ぶかなとか、これを見たらびっくりするかな、とか。

子供の頃に行った遊園地のような、ドキドキとワクワクに溢れたゲームです。

プレイヤーは、仕掛けられたいろいろなイベントをゆったりとしたペースで経験していく。

最後に感動できるのも、そうして自分のことのように経験しながらゲームを進められるからなのだと思います。

名作と呼ばれるものは、名作と呼ばれる所以があるという事ですね。

プレイしたことのない方は是非一度プレイしてみてください。

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