【レビュー】『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はブレワイを超えたのか【本編ネタバレなし】

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「ティアーズオブザキングダム」、ようやくストーリーをクリアしました。
発売後、空き時間のほぼすべてを捧げてプレイしていましたが、それでもかなり時間がかかった。
それでいて、クリアまでのプレイ中に飽きが来ることはありませんでした。
個人的な評価としては「前作に並ぶ神ゲー」。そして「期待以上の続編」

今回はクリアした感想をざっくり書いていこうと思います。
本編のネタバレは無しで書いていきます。これから購入を考えている方の参考になれば幸い。

「記憶を消して最初から」を実現した作品

「記憶を消してもう一度ブレスオブザワイルドをやりたい」

ブレワイにハマった人なら、一度は考えたことがあるはず。

発売当初はすべてが未知の状態で、何が何やらわからぬまま広大な世界を冒険し、少しずつ過去に起きた様々なことを知っていきました。

「これをしたらどうなるんだろう」「ここに行ったら何があるんだろう」というわくわくがずっとあって、寝る間も惜しんでプレイしたことを覚えています。

ストーリー的にも「英傑ってどんな人だったんだろう」とか「ゼルダはどうなっちゃうんだろう」とか、とにかく展開が気になるんですよね。
そういう自身から湧き出る好奇心に任せてプレイしてるときが一番楽しいんですよ。

とはいえ、クリアした後に最初からプレイしても、初回と同じ感動を得ることは難しいでしょう。
人間、一度経験したことは記憶されるのです。

だからこそ思うはず。
「記憶を消してもう一度ブレスオブザワイルドをやりたい」と。

今作「ティアーズオブザキングダム」は、そんな願いを叶えてくれた作品です。

前作をプレイしていれば、街などのランドマークは大体どこにあるかわかっています。
根底のゲームシステムは同じですから、プレイ体験に大きな新鮮さはないかもしれません。

ですが、「ブレスオブザワイルド」ではありません。
別のゲームなのです。

それは実質的に「記憶を消してもう一度ブレスオブザワイルドをプレイしている」のとほぼ同義。

これだけで大きな価値があります。

完成された続編

続編としての完成度の高さは、正直期待していた以上でした。
前作「ブレスオブザワイルド」があれだけの世界的ヒットとなったのですから、続編制作にあたっては相当な重圧があったでしょう。
それゆえ、今作は「ブレスオブザワイルドの続編」であることを本当に強く意識して制作されたんだろうと思います。

土台としては前作を踏襲していて、それゆえに新鮮さは少ないかもしれない。
ですが、変に奇をてらいすぎず、しっかりと「ブレスオブザワイルドの後の世界を舞台としたゲーム」を作ってくれました。
だからこそ「ゲーム史に名を遺す神ゲー」と称された前作と同じだけの、上質なプレイ体験ができたわけです。

当たり前のようでありながら、これが意外と難しいのではないかと思います。
長い時間をかけて考えつくされた、その過程さえも感じ取れてしまうほど完成された続編でした。

ありがとう任天堂。ありがとう青沼さん。

引き込まれるストーリー演出

少しずつ過去に起きたことがわかっていく前作のストーリーテリングも好きでしたが、今回は前作での土台があるからこそのストーリー展開だったように感じました。
これがとても良かった。。

詳しい話はネタバレになるので伏せますが、「ゼルダの伝説」というタイトルにふさわしいストーリーでした。
イベントムービーがどれも本当に素晴らしくて、見るたびに感動…。

そして、各シーンを彩る音楽がまた胸を打つんですよ。
PVでメインテーマを聞いた時から期待が爆発していましたが、それを裏切らない名曲揃い。

ゲームのストーリーって、プレイヤーが当事者として感情移入できなければ、ただの茶番に感じてしまいますよね。
そこに一役買うのが音楽だと思っています。

登場人物の心情にあった音楽が流れることで、その感情をより近く深く感じることができるのです。
今作は音楽とストーリーの親和性がとても高く、曲を聴いただけで感動することも多々ありました。

また、フィールド曲も前作同様素晴らしかったです。
どの場面をとってもぴったりの音楽が流れていて、冒険心が揺さぶられました。

Twitterでプチバズしていましたが、BGMがシームレスに切り替わっていくのはやっぱりテンション上がりますね。

不満点はなかったのか

細かいことを上げれば、正直あります。
ネタバレになるので詳細は省きますが、主にイベントムービーとシステム回りで少し気になるところはありました。

ですが、そんな小さな不満点はかき消されてしまうほど、全体のゲームデザインが良くて、終始面白くプレイできたというのが本音です。

これからプレイする方がもしいるのなら、あまり「完璧」を求めすぎないでプレイした方が良いかな、と思います。
前作がかなり「完璧」に近かったのでつい求めがちですが。

まとめ

はじめに書いた通り、私個人の評価としては「前作に並ぶ神ゲー」かつ「期待以上の続編」。

「前作を超えた」みたいな表現をよく見かけますが、個人的にはそこまで言えないかも。
思い出補正がかかっていることは認めますが、それを差し引いても、それまで世の中になかった「新しいオープンワールドアクションアドベンチャー」を体験させてくれた『ブレスオブザワイルド』を超えているという感覚はありませんでした。

ですが、前作で体験したあの感動と同等の体験をさせてくれたことは間違いありません。
ゲームをプレイする人なら買って損はない。誰もが楽しめるつくりでありながら、満足度も高い、本当に稀有な作品です。

未プレイの方は是非プレイしていただきたい。

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