【レビュー】海洋惑星でハードなサバイバル『サブノーティカ(Subnautica)』

ゲーム
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知っている人は知っている、名作サバイバルゲーム。
続編の『サブノーティカ ビロウゼロ』が2021年に正式リリースされたこともあり、プレイ動画で見たことのある方も多いかもしれません。

実際にプレイしてみましたが、久々にハマってめちゃくちゃプレイしちゃいました。

ジャンル オープンワールドサバイバル
ハード PC、PlayStation 4、 XBOne(日本未発売)、Nintendo Switch
発売日 PC 2018年1月23日
PS4 2018年12月4日 2020年3月19日
XBOne 2018年12月4日(日本未発売)
Switch 2021年5月14日
開発元 Unknown Worlds Entertainment
発売元 Unknown Worlds Entertainment
プレイ時間 ストーリークリアまで30~40時間程度

どんなゲーム?

主人公は宇宙船のクルー。
彼の乗る宇宙船「オーロラ号」は事故によって謎の海洋惑星に墜落してしまいます。
脱出ポッドによってなんとか生き延びた主人公は、広大な海を探索して資源を集め、この惑星からの脱出を目指します。

生き残るための資源を集める

ゲーム開始時の拠点となる脱出ポッドは半壊状態で、水、食料もわずかしかありません。
まずは生きるための資源の確保と脱出ポッドの修理を行います。

このサバイバルにおいてキーとなるのが「ファブリケーター」と呼ばれる装置。
脱出ポッドに備え付けられたこの装置は、いくつかの資源を組み合わせて新たなアイテムを生成できます。

付近の生物を捕まえて、水や食料へと変換して生き延びる準備をするのが最初の作業です。

探索範囲を広げる

生存できるだけの準備ができたら、「ファブリケーター」で装備を整えて、さらなる探索に臨みましょう。
生物や資源を分析できる「スキャナー」や機械を修理できる「リペアツール」などを生成すれば、できることも増えます。

ファブリケーターで生成できるアイテムの種類は、初めのうちは少ないですが、海底に沈んだ機械の破片を「スキャナー」で分析することで、レシピを増やしていくことができます。

探索が進めばジェット水流で高速移動できる「シーグライド」や小型の潜水艇「シーモス」なども作成できます。

通信による情報収集

脱出ポッドの通信機を修理すると、たびたび通信を受信します。
通信から得た情報をもとに惑星からの脱出を目指すのが大きな目的のひとつ。

そして、物語序盤で衝撃の事実が発覚します。
これはぜひ、実際にプレイしてその目で確かめてみてください。

おすすめポイント

実際にプレイした感想を交えつつ、おすすめできるポイントを紹介。

シナリオと自由度のバランスが絶妙

この手のオープンワールドサバイバルゲームにしては珍しく、明確な目的とストーリーがあります。
それでいて自由度は高い。
オープンワールドのストーリーものという意味では、世界観は違えども『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』などと同じジャンルかもしれません。

「惑星から脱出する」という明確な目的はありますが、どこから探索するかはプレイヤーが自由に選べます。
脱出ポッドから見える「オーロラ号」を探索するもよし、付近の海を探索するもよし。

探索を進めれば進めるほど、作成できるアイテムも増え、より快適に探索できるようになっていきます。

一方でストーリーもとても面白く、「この先どうなる?」「どうすればいい?」と冒険心を掻き立ててくれます。
ブレスオブザワイルドでは「過去の記憶を思い出す」ことによるストーリーテリングでしたが、本作では主に「通信機によるメッセージ受信」と「スキャンした情報」によって物語を把握していくつくりになっています。

受信したメッセージもスキャンした情報も自分のタイミングで確認できるため、自由な探索を邪魔することがありません。
このシナリオと自由度のバランスが素晴らしい。
「やらされている感」がないので、純粋に作品に没頭できます。

建築要素が楽しい

探索が進むと、海底に拠点を建築できるようになります。これがまた時間泥棒。

初めのうちは通路をつなぎ合わせただけの拠点しか作れませんが、やがて大きな部屋も作れるようになります。
拠点内にはベッドやロッカーなど冒険に役立つ家具を設置できるほか、植木鉢や水槽など観賞用のインテリアも設置可能。

景観の良い場所に拠点を作り、窓を設置すれば、それだけで水族館のような幻想的な空間に。

マイクラのようなサンドボックスゲームが好きな方は、確実にハマります。
かくいう私も、目的を忘れて拠点づくりに夢中になっていた時期がありました。

美しさと怖さを内包した海中世界

このゲーム、ジャンルとしては「オープンワールドサバイバル」ですが、同時に「ホラーゲーム」でもあると言われています。

と言っても、もちろんゾンビやお化けが出てくるわけではありません。
このゲームにおける恐怖、それは深海への本能的な恐怖です。

初めのうちは海面が目視できる程度の浅い海の探索がメインですが、ストーリーが進むにつれて、光の届かない深海も探索することとなります。
これが怖い。

攻撃的な深海生物に対する物理的な怖さもさることながら、それ以上に、暗く、深いところに潜っていくことへの本能的な恐怖が大きいです。
「こんなに奥まで進んで大丈夫か」といった不安と、「この先がどうなっているのか気になる」という好奇心がせめぎあう中、引き際を考えながら探索を進めるのはとても楽しい経験でした。

また、深海は怖いばかりではなく、時に美しい風景を見せてくれます。
こういった幻想的な世界を堪能できるのもまた、このゲームの大きな魅力と言えるでしょう。

まとめ

プレイ時間は少し長めですが、飽きることなく最後まで楽しめます。
サバイバル系やクラフト系のゲームが好きなら絶対にハマります。

ストーリーも壮大で、クリア後には達成感もあります。

終盤は探索が難しいので、どうしてもわからない、という方はネットで調べてもよいかもしれません。
(私も一部、攻略サイトの力を借りました…)

この記事を読んで気になった方はぜひプレイしてみてください!

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