ホグワーツ・レガシーをエンディングまでクリアしたので、自分なりの感想をまとめておきます。
これから購入する方の参考になれば幸いです。
序盤の期待感がスゴイ
序盤はとにかく楽しいです。
期待感の高まるオープニングムービーから始まり、世界観の片鱗を味わいながら、ホグワーツへと入学。
映画で見たあの世界を冒険できるというわくわく感に溢れています。

ホグワーツ入学後は、新しい友人や新しい呪文との出会いが待っています。
ホグワーツ校内の不可思議なギミックを体験したり、未知の場所へ探検したりと、進めれば進めるほどにどんどん新しいことができるようになるので、モチベーションがとにかく上がります。

爽快感のある戦闘システム
杖を使った魔法バトルがゲームに上手く落とし込まれていて、思った以上に戦闘が楽しかったです。
このゲームでは、4回の通常攻撃と、各スロットに設定した呪文を組み合わせて戦います。
この呪文同士の組み合わせ方に個性を出せるのがポイント。
例えば、「ボンバーダ」という呪文はダメージを与えつつ付近の敵を吹き飛ばすことができるため、複数の敵が迫ってきたときに有効です。
ただし、敵が吹き飛んでしまうため追撃が難しいのが難点。
そこで、敵を引き寄せる呪文「アクシオ」を使うことで、遠くに吹き飛んだ敵の1人を再び手元に引き寄せ、追撃をすることができます。

スロットにどの呪文を設定するか、どの順番で使うかを考えながら自分なりのコンボで戦えるのが面白かったです。
また「コンボとか難しいことはよくわからん」という人も、なんとなく呪文を連打するだけで戦闘はできるし、敵を倒す爽快感も得られます。
アクションゲーム初心者も存分に楽しめる設計ですね。

緻密に作りこまれた世界観
背景やオブジェクトの作りこみが丁寧で、適当にぶらぶらしているだけでも十分楽しめます。

ホグワーツ校内では大広間や時計台など、映画の印象的なシーンで登場した場所を実際に歩けますし、学校を離れてホグズミードを遊びまわることもできます。
「映画で見たあの場所だ!」っていう感動が無数にあります。

私は映画を全部見てからプレイしたので、見覚えのある場所を探すのも楽しかったです。
ハリー・ポッターシリーズのファンは、これだけで相当テンションが上がるはず。
『ハリー・ポッター』シリーズらしい壮大なミステリー
ストーリーもしっかりしていて好印象でした。
始めは、唐突にいろんなことに巻き込まれ、よくわからないことがたくさん起こります。
その後、体験した謎を少しずつ解き明かしていく…というストーリーラインです。

序盤からちょっとした伏線が張られつつ、だんだん回収していく流れは、JKローリングの書くハリー・ポッターのストーリーラインに近いと感じました。
原作へのリスペクトを持って、完成度の高い作品を目指したのだということがわかります。
「あの人が実は○○だった」「あの道具が実はキーアイテムだった」という驚きは、まるで映画を見ているかのような感覚でした。
微妙な点
微妙だと感じた点も簡単にまとめておきます。
私が感じたこれらのマイナス要素をどれだけ許容できるか、といった感じ。
日本語訳がイマイチ
始めはそれほど気にならなかったのですが、特に中盤以降、直訳みたいな翻訳が多い気がしました。
英語音声に対して字幕で読む分には多少の直訳感も問題ないのですが、日本語音声として耳に入ると少し違和感があります。

中盤以降、義務感が強い
ある程度探索の進んだ中盤以降は、魔法世界の景色にも見慣れてきます。
目的地に向かうまでの道中には、サブクエスト要素が散りばめられてはいますが、マップにすべてのサブクエストの場所がマーキングされているため、私は「サブクエあるからやっとくか…」という多少の義務感がありました。
おそらく、やりたいことを自分で見つけていくのが苦手なタイプの人も楽しめるように配慮したのではないかと思いますが、普段からこういったゲームに触れている身からすると、物足りなさがありました。
「どの層に合わせるべきか」というのはゲーム開発における永遠の命題なのかもしれないですね。
主体的に「気になるから行ってみたい!」とはなりづらいと感じました。
序盤に味わう昂揚感と比較すると、中盤以降との落差は大きかったです。
ゲームとしての新しさはあまりない
この作品の特徴は何といってもハリーポッターの世界観再現。
それがすべてといっても過言ではないです。
オープンワールドゲームとしては、それほど新しい要素はなかったように思います。
だからこそ、ハリーポッターが好きなのか、そうでもないのかで大きく評価が分かれそうです。
その他
このゲームはマップのロードに時間がかかるので、PCでやるならSSDにインストールした方が良いです。絶対。
最低環境の時点でSSDと書かれてたし、SSDにインストールすることが前提の作りのようです。
僕はストレージとして使えるSSDがなかったので泣く泣くHDDにインストールしてプレイしましたが、マップ間のロードに時間がかかっていて、さすがにちょっとストレスでした。
4月にはPS4版が出るけど、最適化されてたりするんだろうか。
SSD換装してないとロード時間にストレスを感じそうな気がします。
まとめ
このゲームを楽しめる人、楽しめない人はこんな感じ。
- ハリーポッターの映画は全部見ている。
- ハリーポッターの世界観が好き。実際に冒険してみたい。
- 普段あまりゲームはやらない。オープンワールドのゲームはやったことがない。
- ハリーポッターの映画は途中で見なくなってしまった。
- ファンタジーが好きだからやってみたい。
- ゲームとして面白そうだからやってみたい。
- 普段からオープンワールドのゲームをプレイしている。
「ハリー・ポッターとかよく知らん」という人にはオススメしづらいかも。
逆に『ハリー・ポッター』シリーズのファンなら即買いしていいレベルで原作ファンへのサービスがすごい。
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