【レビュー】『グノーシア』は人狼ゲームの解釈を広げた名作である

ゲーム

前々から気になってたけどなかなか手を出せていなかったこのゲーム。
絶対好きだなーと思ってプレイしたらやっぱり好きでした。

ハマる人はハマる『グノーシア』
2022年1月23日には待望のSteam版が配信されました。
今回の記事ではその魅力を紹介します。

ジャンル SF人狼系シミュレーションアドベンチャーRPG
ハード PlayStation Vita、Nintendo Switch、PC
発売日 PlayStation Vita 2019年6月20日
Switch 2020年4月30日(パッケージ版は2020年12月17日)
PC 2022年1月23日
開発元 プチデポット
発売元 メビウス(PlayStation Vita)、プチデポット(Switch)
プレイ時間 15時間程度

どんなゲーム?

SFテイストの人狼ゲーム。
人狼ゲームのルールを知っていればすぐにゲームシステムに馴染めます。

宇宙船内に、人を消滅させる存在「グノーシア」がいることが発覚した。
でも誰が「グノーシア」かはわからない。

という状況で、議論をしながらグノーシアを炙り出して追放するのが目的です。
人狼ゲームと同じく、グノーシアは夜になると人間を一人消滅させるので、できるだけ早く、的確に追放する必要があります。

また、役割はランダムなので、プレイヤーがグノーシアになることも。
グノーシアになった場合は、正体に気付かれないように立ち振る舞うことになります。

『グノーシア』公式HP(http://d-mebius.com/gnosias/)より引用

1ゲームが終わると、勝敗に関係なくループしてまた新たなゲームが始まります。
特殊な役職もあり、この辺りも含めて人狼のルールと同じです。

ゲームの目的は勝利することだけではありません。
ループを繰り返す中で物語の真相を探ることも重要な目的です。
そもそもグノーシアとは何なのかプレイヤーはなぜループしているのか。

これらの謎は、特定の条件を満たすことで少しずつ明らかになっていきます。

騙し合い、探り合いが奥深い

実際にプレイしてみるとわかるのですが、AI相手の人狼とはいえ、結構手ごわいです。
矛盾した発言をするとすぐバレますし、油断しているといつの間にか四面楚歌になっていることも。

勝利するためには、各々が誰を敵視しているかを把握し、流れをうまく掴むことが必要です。
また、すでに確定している情報を繋ぎ合わせて、新しい事実を浮かび上がらせることも重要なので、議論の全体像は常に把握しておきたいところです。

『グノーシア』公式HP(http://d-mebius.com/gnosias/)より引用

なお、1つのゲームが終了すると経験値が手に入るので、これを使って自分のステータスを上げることができます。
ステータスによって、プレイヤーの発言の重要度や疑われにくさ、グノーシアからの狙われにくさなどが変わるので、自分のプレイスタイルに合わせて割り振りましょう。

『グノーシア』公式HP(http://d-mebius.com/gnosias/)より引用

魅力的なキャラクター、そして物語

始めは謎だらけで、掴みどころのないキャラクターたちですが、ループを重ねる中で性格やバックボーンが明らかになっていき、いつの間にか愛着を抱いてしまっています。

キャラクターが語られる過程で起きる様々な出来事にも注目。
時には突飛な展開に驚きつつも「もっと知りたい!」という気持ちが沸き上がり、ついつい次のループをプレイしてしまう…

そんな中毒性があるのがこのゲーム。

『グノーシア』公式HP(http://d-mebius.com/gnosias/)より引用

徐々に明らかになっていく謎。
素性のわからなかった乗船者たちの過去。

回数を重ねれば重ねるほどに、世界観に引き込まれていきます。

設定としては結構シリアスですが、随所に笑えるポイントもあって重くなりすぎずに読み進められるのも良ポイント。

エンディングまでプレイしてほしい

この作品の最大のアイデンティティは「人狼ゲーム」に意味とストーリーを持たせたこと。

真相を解き明かし、エンディングに辿り着いたときには大きな達成感と少しの寂しさがあります。
是非それを感じてほしい。

1回のゲームは15分程度。なので気軽にプレイできます。
価格も安めなので、気になった方は是非。

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