リリース当初はその完成度の高さから爆発的な話題を呼んだ本作。
(「こういうのでいいんだよ!」って言われてたのが印象的でした)
Steamの5段階評価では「圧倒的に好評」(※)という超高評価。
※高評価の割合が95%以上。
パッと見はそこまで絶賛される理由がわからない…。
ですが実際にやってみると、なるほど確かに面白い。
というわけで、実際にプレイした感想を交えてレビューしていきます。
ジャンル | サバイバル |
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ハード | PC(Windows、Linux) |
発売日 | 2021年2月2日(アーリーアクセス) |
開発元 | Iron Gate Studio |
発売元 | Coffee Stain Publishing |
プレイ時間 | 50時間以上 |
どんなゲーム?

北欧神話の世界を舞台にサバイバルするゲーム。
各地に存在する5体のボスを討伐することが目的です。
ボスを倒すまでの過程で、建築したり料理したりとクラフト要素も豊富。

「強くなるために強い装備を作る」というのはほかのサバイバルゲームと同様ですね。
加えて、このゲームでは食事が重要です。
腹ペコだとめちゃめちゃ弱いですが、食事を取ることで体力やスタミナがアップします。
攻撃力や防御力は装備でアップ、体力やスタミナは食事でアップというイメージ。
この辺りの話は後述の章で説明します。
拠点づくりが強さを引き出す
多くのサバイバルゲームにおいて、凝った拠点を作ることに大きな意味はありません。
拠点の役割と言えば、敵から隠れる、資材を保管するという程度です。
拠点内に家具を置いたりして見た目にこだわるのは、いわばプレイヤーの自己満なわけです。
一方で、Valheimは拠点づくりそのものにゲーム性を持たせています。
拠点を建築をすることで、プレイヤーの能力が上昇するのです。
これを成り立たせているのが「快適度」というステータス。
「快適度」は拠点に入ると付与されるバフで、HPやスタミナの自動回復量が一定時間強化されます。
拠点の家具の数や種類などによって増減し、高ければ高いほど持続時間が長くなります。
つまり、例えばテーブルやイスのようなただの装飾も、このゲームでは「快適度を高める」という意味を持つのです。

探索も戦闘もこの「快適度」を活用して行った方が効率が良いので、拠点を充実させることがボス討伐のための近道になるわけですね。
また、建築が簡単なのもよいです。
木をたくさん集めて、あとは適当にトンカントンカンやればいい感じの小屋が作れます。

食事の質がステータスを決める
このゲームでは、食事を取ることで体力やスタミナの上限が上がります。
また、食事を取ることで体力が継続回復するのですが、その上昇値は食事によって異なります。
要するに「良いものを食べれば強くなれる」ということ。
食事は同時に3種類まで取ることができるので、その組み合わせによってステータスが変わります。

実際にプレイしてみるとわかりますが、食事は本当に大事です。
例えば、ある程度攻略を進めた後に、最初の拠点に戻るとしますね。
装備も強くなってるので、最初の頃の敵なんかめちゃめちゃ弱いはず。
でも食事を取ってないとすぐやられます。それぐらい食事は重要。
食事を取らないと25しかないHPも、食事を取ることで100以上まで上がります。
より良い食事を求めて探索したり、栽培したり、料理を作ったりするのがとても楽しいです。

ローポリでありながら美麗なグラフィック
PVで初代モンハンを想起させるローポリのおっさんを見て「このご時世に!?」と思った方も多いはず。
私だって一瞬購入を躊躇しました。
しかし実際にプレイしてみると、キャラクターのゴリラ感は全然気にならず、むしろ味があって良いとさえ思えます。
それよりも、驚くべきは背景の美しさ。
近景はローポリですが、遠くに見える景色は解像度が高くめちゃめちゃ綺麗です。
遠近の風景のバランスも良く、全体として非常に美しい世界を描き出しています。

グラフィックのコストのかけ方が絶妙なおかげで、ゲーム自体の容量がめちゃめちゃ軽いのもポイントですね。
まとめ
こうして見てみると、建築や料理などのクラフト要素が、最終目的であるボス討伐にしっかりと繋がっている点が、ゲームの完成度を高めていると感じました。
冒険の合間の息抜きとして建築や料理要素があるゲームは多いのですが、そこにちゃんと意味を持たせているものはあまり見ない気がします。
現在アーリーアクセス中で、コンテンツはこれから増えていく予定なので、そこにも期待。
価格も安いので気になった方は是非一度プレイしてみてね。
サバイバル系のゲームが好きなら確実にハマる。
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