システムは非常にシンプルですが、それ故に奥深く、気が付くと数時間プレイしてしまっていたゲーム。
もともとは72時間でゲームを作るイベント「Ludum Dare 48」で制作されたゲーム(当時は「Dome Romantik」というタイトル)で、グラフィックやコンテンツなどを大きく改修したのが今作です。
ジャンル | ローグライク採掘サバイバル |
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ハード | PC(Windows) |
発売日 | 2022年9月27日 |
開発元 | Bippinbits |
発売元 | Raw Fury |
プレイ時間 | 1プレイ30分~1時間程度 |
どんなゲーム?
①地面を掘って資源を集める。
②資源を使ってドームを強化する。
③ドームに迫りくるモンスターたちを迎撃する。
というのを繰り返すだけのシンプルなゲーム。
このサイクルをこなしつつ、地中のどこかにある古代の遺物を発見してドームに持ち帰るとゲームクリアです。

しかし難易度は結構シビア。
モンスターの撃退には手動での操作が必要なため、襲撃に合わせて毎回ドームに帰還しないといけません。
かといって、採掘をしっかり進めないと必要な資源が集められず、モンスターの襲撃に対抗できなくなってしまいます。
私も始めは一番低い難易度でプレイしたのですが、結果はゲームオーバー。
何度か挑戦してやっとクリアできました。
絶妙なゲームバランス
始めは弱いモンスターが1体で攻めて来るだけなので、すぐに迎撃できます。
「なんだ楽勝じゃん」という安心も束の間。
ゲームが進むにつれて加速度的にモンスターの数や種類も増えていき、気が付くと阿鼻叫喚の地獄絵図。
慢心していると、すぐに到底処理しきれない状況になってしまいます。
ドームを守るためには設備を強化していかなければいけません。
そのためには資源が必要となるわけで、地中に潜ってひたすら採掘生活です。

また、地面を効率よく掘り進めていくためには、装備の強化も欠かせません。
ドリルを強化して掘削速度を上げたり、ジェットパックを改良してスピードや資源を運べる数を増やすことができます。
ただし資源は有限。
「何をどんな順番で強化していくか」が重要です。
最初のプレイでは何もかもが間に合わずゲームオーバーになってしまうと思います。
ですが、敗北と同時に「あの時こうしていれば良かったのでは?」という思いが生まれるはず。
それを繰り返して、少しずつだけど着実にクリアに近づいていく感覚がたまらないです。
ローグライクの醍醐味ですね。
「もう一回プレイしたい」を生むシステム
資源を求めて掘り進めていると、「ガジェットの遺物」を発見することがあります。(クリアに必要な遺物とは別物)
これをドームに持ち帰るとランダムでガジェットが解放されます。

解放できるガジェットの便利さはピンキリですが、自動でモンスターを攻撃してくれる砲台や資源を自動で回収するエレベーターなど、強力なものも多くあるため、この追加設備を早めに解放できるかどうかが鍵だったりします。
追加された設備は、ほかの設備と同様に資源を使って強化していくことが可能です。
とはいえ、結局は解放した設備をうまく使うも使わないもプレイヤー次第。
せっかく良い設備を解放したのに死んでしまった…なんてことも多々あります。
でも落胆することはありません。
なんと解放した設備は一つだけ次回のプレイに持ち越すことができます。

これがリプレイ性を高めます。
負けちゃったけどもう一回やろうかな、という気持ちになるわけです。
飴と鞭のバランスが素晴らしい。
まとめ
常に先のことを考えながら忙しなく動かなければいけない、という点ではオーバークックに似ているかも。
効率厨なら間違いなくハマります。
資源集めだけに専念できないもどかしさ。
一連の作業をスムーズにこなせた時の達成感。
ゲームとして最適なバランスで不便さと気持ちよさが共存していて、純粋に楽しいゲームでした。
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