4月30日、ついに発売となった『Newポケモンスナップ』。
ニンテンドー64の名作『ポケモンスナップ』の完全新作です。
謎多きレンティル地方に生息するポケモンたちのいろんな姿をカメラに収めるという、ポケモンファンにはたまらないゲーム。
発表からずっと期待していた本作ですが、ストーリーを一通りクリアしたので、感想を交えながらレビューをしたいと思います。
今回はとりあえず全容の簡単なまとめということで。
もう少しやりこんだら、踏み込んだ内容も記事にするかもしれません。
- 前作と比べてどうなの?
- リアリティはある?
- ゲームとして面白い?
最初に言っておくけど、64のポケモンスナップにハマった人は確実にハマる。
多種多様なポケモンたちの姿
僕がポケモンスナップに求めていたのは、ポケモンが実在して自然の中で生活している、その様子を垣間見れる、そんなわくわく感です。
恐らく多くのポケモンファンも同じ気持ちなのではないでしょうか。
そして、これは制作側も重視している点だと思います。
本作は全体を通して非常に丁寧に作られている印象ですが、この「ポケモンの自然の姿を垣間見れる」という点は特に丁寧に表現されていると感じました。
時間帯によって過ごし方の変わるポケモンたち
64のポケモンスナップは、ポケモンたちの動きがある程度決まっていました。
あの時代にあのクオリティはもちろん凄いことですが、今となっては毎回同じじゃ物足りない。
対して本作は、そこをしっかりと改善しています。
その一つが、新たに追加された時間帯という概念。
同じマップでも昼と夜では全く異なるポケモンたちの姿を見ることができます。
リアリティという意味でもこれは面白いポイントでした。
昼は活発に活動しているポケモンが夜は寝ていたり、逆に夜行性のポケモンは夜に活動していたりと、十人十色の生活模様を体感することができます。

©1999 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.
Developed by BANDAI NAMCO Studios Inc.
調査するほど発見が増える
もう一つ、調査を単調にさせないための工夫が「調査レベル」というシステム。
ポケモンの撮影を進めると、そのエリアの調査レベルが上がります。
調査レベルが上がると、同じエリアの同じ時間帯でも今までと違う行動をとったり、以前はいなかったポケモンが登場したりします。
また、同じ調査レベルでも微妙にポケモンの行動が変わったり、新しいポケモンが出てきたりしている気がするので、もしかしたら多少ランダムに変化させているのかもしれません。
「次はどんなポケモンに出会えるんだろう」というワクワク感を上手く演出してくれて、どんどん惹き込まれていきました。
カメラ操作の没入感
操作感について僕が気にしていたのは、「没入感が得られるか」というところ。
自分がカメラをもってポケモンたちを追っているかのような感覚を味わいたいわけです。
これも心配は全くの不要でした。
被写体を自分で探す楽しさ
発売前の記事で「手ブレがないのが気になる」と書きました。
というのもPVのカメラの動きが非常に機械的だったからなんですが、いざやってみるとあまり気になりませんでした。
まず、カメラの操作をするのはプレイヤーなので、シャッターチャンスを逃すまいと焦ってカメラを操作すれば、機械的な動きにはならないんですよね。
というか、カメラのリアリティを気にしている暇なんてないくらい、撮りたいものが多くて忙しいです。

©1999 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.
Developed by BANDAI NAMCO Studios Inc.
ジャイロ機能で倍増する臨場感
「そうは言っても、個人的にはやっぱり手ブレのような、自分でカメラを構えている感じが欲しい…」
僕のそんな想いはジャイロ機能で解決しました。
ジャイロ機能は、ゲーム開始時にはオフになっています。
試しにオンにしてみたところ、ちょうどいい具合にブレが出て臨場感が増しました。
スティックで操作しにくい微妙な位置の補正もできますし、個人的にはジャイロ機能ありでのプレイがおすすめです。
ちなみに、手持ちモードでジャイロ機能を使ってプレイすると、実際にカメラを持っているかのような、VR的な楽しみ方もできて楽しいです。
好奇心を掻き立てるストーリー
前作はほとんどストーリーと呼べるものはありませんでしたが、今回は一本の筋がしっかりとありました。
物語の目的は、ポケモンが光り輝く「イルミナ現象」と呼ばれる不思議な現象の謎を解き明かすこと。
調査を進めていく過程で、イルミナポケモンと呼ばれる特殊なポケモンが出現します。
これがエリアごとのボス戦のようなポジション。
前作でいうラストステージのミュウに近いです。
イルミナポケモンを撮影しながら少しずつ謎を解明していくストーリーは、実際に探検をしているような気分で楽しめました。

©1999 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.
Developed by BANDAI NAMCO Studios Inc.
また、このストーリーを彩るのが、調査をサポートしてくれる仲間たちです。
前作は主人公とオーキド博士しか登場しませんでしたが、今作は登場人物が多く、非常に賑やか。
調査の様子を拠点からモニタリングしているという設定なので、撮影中もヒントをくれたり、写真にコメントしてくれたりします。
ポケモンが好きなら確実に買い!
前作の面白さをしっかりと受け継ぎながら、すべての要素を格段にパワーアップさせた本作。
冒頭でも書いた通り、前作にハマった人は確実にハマります。
やりこみ要素もかなり強くて、ストーリークリア後もまだまだ楽しめそう。
新しいポケモンを探すのはもちろんですが、同じポケモンでも4段階の行動分類があるので、これを探すのもまた楽しい。
しばらくは家に籠ってポケスナ三昧です。



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