【レビュー】『バイオハザード ヴィレッジ』 シリーズ未経験者も歓迎の万人向けホラー

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待望のシリーズ最新作。
前作にあたる7がとても高く評価されていたこともあり、ファンも続編には大きな期待を胸に抱いてきたことでしょう。

エンディングまでプレイしたので、感想などを綴っていこうと思います。

ネタバレ無しで書いていきますので、購入しようか迷っている方の判断材料になると嬉しいです。

ジャンル サバイバルホラー、FPS
ハード PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X/S、Xbox One、Microsoft Windows
発売日 2021年5月8日
開発元 カプコン
発売元 カプコン
プレイ時間 ストーリークリアまで10時間程度

『バイオハザード ヴィレッジ』ってどんなゲーム?

はじめに、本作がどんなゲームなのか簡単に説明します。

タイトルに数字が入ってないのは何故?

タイトルに数字はありませんが、今作はナンバリングタイトルの「8」にあたります。

4Gamerさんのインタビューによると、「『VIII』という数字を大きく掲げてしまうと,これまでバイオハザードシリーズを追いかけてこなかった方が入りにくい」との考えから、タイトルにナンバリングを付けない方針としたとのこと。

「VILLAGE」という単語の中に「Ⅷ」の文字を浮かび上がらせることで、ナンバリングを表現しています。

これまでのバイオと比べてどうなの?

前作にあたる『バイオハザード7』が一つの家を舞台とした現代的なホラーだったのに対して、今回は山奥の村を舞台としたゴシックホラー。

中世の時代を彷彿とさせる世界観で、敵クリーチャーも狼男や吸血鬼をモチーフとしています。

また、村が舞台ということもあり、全体の雰囲気はバイオ4っぽいです。
あれをよりゴシック方面に拡大した感じ。

『バイオハザード ヴィレッジ』公式サイト(https://www.capcom.co.jp/biohazard/village/)より引用

あらすじ

ベイカー邸での惨劇から数年…
事件から生還したイーサン・ウィンターズは対バイオテロ部隊”BSAA”の庇護の下。
妻のミア、そして愛娘のローズと平穏な日々を過ごしていた。
しかし、幸せな生活はBSAA隊長クリス・レッドフィールドの襲撃によって破られる。
奪われた娘を取り戻すため、イーサンは再び死地へと向かう。

『バイオハザード ヴィレッジ』公式サイト(https://www.capcom.co.jp/biohazard/village/)より引用

前作に引き続き、イーサンが主人公。
7のエンディング後、平和に過ごしていたイーサンでしたが、突然自宅にBSAAが襲撃。
なんやかんやあって、何が起きたかわからない状態のまま謎の村にたどり着くところからゲームがスタートします。

ゲームシステムについて

ゲームのシステムや操作感など。

視点は1人称

前作に引き続き1人称視点(FPS)です。
3人称視点(TPS)と比べると、FPSは自分が体験しているかのような臨場感が味わえます。
 
個人的には、ホラー作品はやっぱり没入感が重要ですので、TPSよりFPSのほうが好みです。
没入感がある分、恐怖も倍増します。これをポジティブに捉えるか否かはプレイヤー次第ですね。

一方で画面酔いしやすいというデメリットもありますので、酔いやすい方は適度に休憩しながらのプレイをお勧めします。

マップはオープンワールド形式

本作はバイオ4~6のようにチャプターで区切られたかたちではなく、1~3のように広いマップを探索していくスタイルです。
始めは狭いエリアでしか行動できませんが、だんだんと行ける場所が増えていきます。

このようなオープンワールド形式の利点は何と言っても没入感が途切れないこと。
チャプター式だと一つのチャプターが終わるごとに「ああ、一段落付いた」と感じてしまい、そこで没入感が途切れるんですよね。

個人的には本作のスタイルのほうが好きです。

ショップでアイテムの購入ができる

敵を倒したり、換金アイテムを売却することで通貨が手に入ります。
この通貨を集めることで、マップ上に点在するショップでアイテムの購入や武器の強化が可能です。

高額な換金アイテムも存在していて、強い敵を倒したり、隠された場所に辿り着くことで手に入ります。
換金アイテムの収集がそのまま自己強化につながるため、探索をすることに大きな意味が生まれるのはゲームとして非常に良い点。

インベントリはパズル型

本作のインベントリはパズル型です。
これはバイオ4で採用されていたシステムですね。

簡単に説明すると、アイテムの場所を移動したり向きを変えたりして整理することで、より多くのアイテムを所持できるようになる、というシステムです。

ゲームプレイに大きく影響するわけではありませんが、探索中のちょっとしたミニゲームのような感覚で個人的には好きです。
特に今回はアイテムを預けておけるボックスが存在しないため、インベントリの整理が重要となります。

実際怖いの?

CMでは人形たちが「こわくな~い!」と言ってますが、実際どうなのか。
気になる方も多いのでは。

最近のバイオシリーズで怖いと評判だった7やRE:2と比べると、全体としての恐怖度は控え目です。
ただし、要所要所で恐怖を感じるシーンはあるため、しっかりホラーゲームとして楽しめます。

本作はコアなファン以外でも楽しめるように恐怖の演出が練られている印象で、安心できる場面はありつつも、探索中は「何か起こりそう」という緊張感が常に伴います。

グロテスクな表現は少ないながらも、精神に訴えかける恐怖はしっかりと表現していて、万人向けのホラーゲームとしてはかなり良質です。

シリーズ経験者も初めての方も楽しめる!

いくつかインタビュー記事を見てみると、今作はこれまでバイオに触れたことのない人もターゲットにしているようです。

「俺らこんな村嫌だLv.100」や「バイオ村であそぼ♪」など、ニコニコ動画だったら「公式が病気」タグが付きそうなCMは普段ホラーゲームに触れない方に興味を持ってもらうための戦略なんですね多分。

前述したように、シリーズ内では恐怖度は控え目ですが、演出が見事なので飽きることなく最後まで緊張感をもって楽しめます。

バイオシリーズのファンは何も言わずともとりあえず買ってプレイしてみると思うのですが、
本作はこれまでプレイしたことのない方にもお勧めできる作品です。

ストーリーは前作から繋がっていますが、最初にダイジェストで前作のストーリーを把握できるようになっているので安心です。

興味のある方は是非プレイしてみてください。
迷う方は先に体験版をプレイするのもありです!

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