一般人の目線で戦時下を生き抜くシミュレーションゲーム「This War Of Mine」感想レビュー

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戦争を扱ったゲーム、と聞いてまず浮かぶのはFPSやTPSなどのシューティングゲームだと思います。

Call Of Dutyなんか有名ですよね。戦場で敵を次々と倒していく爽快感はたまりません。

ただ、今回紹介するゲーム「This War Of Mine」の主人公はそんな勇ましい兵士ではありません。

ただの一般人です。

どんなゲーム?

普通に生活をしていた彼らは、戦争によって居場所を奪われ、大切な人と離れ離れになりながらも、なんとか雨風を凌げる空き家にたどり着きます。
そこで戦時下の日々を生きぬくことがこのゲームの目的です。

プレイヤーは彼らを操作して、食料や部品の調達や生活に必要なものの制作を行い、過酷な状況を生き抜けるよう導いていきます。

彼らが生活することになる空き家は当然紙のようなセキュリティなので、夜には賊による襲撃を受けて怪我をしてしまうこともあります。

気温が低くなれば、病気にかかるリスクは高まります。

こういう状況でもお腹は空くもので、何も食べずにいれば餓死してしまいます。

そんな極限状態で何日も過ごすわけですから、精神状態も不安定になります。

こういった様々な障害を乗り越えるために、彼らはいろいろと行動する必要があるわけです。

日中は生活に必要なものの制作

日中は生活に必要なものを制作することができます。

例えば調理場の制作。

食料は調理場で調理することによって、効率よく摂取することができます。
調理場をアップグレードすれば、より少ない資源で調理をすることも可能です。

寒さ対策として暖房機を制作したり、武器を作るための作業場を制作することもできます。

当然、何かを制作するには資源が必要ですので、計画的に行う必要があります。

夜は物資の調達

資源の調達は夜に行います。

空き家を離れて必要な物資を調達することが可能です。
ただし、ほかの人々も同じ状況にあるわけですから、時には襲われてしまうことあります。

危険を回避しながら集めた資源を使用して、次の一日を過ごしていく。
そうしていつか来る停戦の日まで生き抜くことがこのゲームの目的です。

一般人として戦時下を生きるリアリティ

2020年6月には、開発元の「11bit Studios」があるポーランドでなんとこのゲームが学校カリキュラムの公式推薦図書に選ばれました。

戦時下の市民のサバイバルを描くゲーム『This War of Mine』がポーランドの高校レベルの“公式推薦図書”に選ばれる - ファミ通.com
『This War of Mine』がポーランドの高校の推薦図書扱いになることが決まり、現地で無償提供されることに。

ゲームが教材として認められるってすごいことですよね!

何が評価されているかといえば、戦時下を生きる一般人のリアリティです。

数人の一般人たちが一つ屋根の下に集まり、異常な状況を過ごしていく。
その日々には様々な困難が伴います。

空腹になっても食料には限りがあるわけですから、全員が満足に食事をとれるわけではありません。

ずっと家にこもっていてはただ死に近づいていくだけですから、夜には誰かが危険を伴って資源の調達に行かなければいけません。

全員が平等に過ごせるわけではない。誰かが負担を抱えることもある。
しかしだからこそ、その負担を軽減するために助け合い、支えあいながら毎日を生きていく。

このゲームはルーチンワークですが、この過酷な状況がしっかりと演出されているからこそ、緊張感をもってプレイできるようになっています。

停戦の日を迎えたときの達成感

ゲームの最終目的である停戦の日。
楽な道のりではないからこそ、この日を迎えたときには大きな達成感があります。

停戦の日を迎えると、彼らがその後どうなったかが簡単に描かれます。

ある男は離れ離れになった家族と再会し、平和な土地で生活を始めた。
また別の男は自分の夢を叶えることができた。

このゲームは資源を管理するシミュレーションゲームではありますが、しっかりと人物像が練られていることもあって、
クリア後の後日談的なショートストーリーが胸に刺さります。

ご都合主義で生き延びられるわけではないことがわかっているからこそ、
困難を乗り越えた彼らに感情移入ができるというものです。

気軽にプレイ出来て濃厚な体験ができるコスパの良いゲーム

比較的値段も安く、プレイしやすいゲームですが、いざプレイしてみるとかなり濃厚な体験ができます。
プレイしてすぐに、プレイヤーは戦争の過酷さを目の当たりにするのですから。

資源管理系のゲームが好きな方はハマると思います。

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