人間は常に何かを考えています。
仕事でもプライベートでも、何かを考えるということはどんな時でもあると思います。
ですが、その時本当にちゃんと考えていますか?
「考える」ことには、「無意識」なものと「意識的」なものがあると僕は思っています。
皆さんは、考えた「つもり」になって、思考停止していませんか?
無意識的に考えていることを「自分はよく考えた」などと思っているのであれば、この記事が少し役に立つかもしれません。
考えた「つもり」になっている自分
僕が「考えているつもり」を実感したのは、カードゲームをしている時でした。
「ああ、何も考えてなかったな」と思った時があったのです。
カードゲームがイメージしづらい方もいると思いますので、トランプで例えましょう。
例えば「大富豪」とか。(地域によっては「大貧民」とも呼びますね)
あなたの番が来ました。
あなたは大富豪のルールに則り、前の人よりも強いカードを出します。
その時です。
その時、「何故そのカードを出したか」と聞かれたら答えられますか?
ただ「前の人より強いカードを出さないといけないルールだから」という程度の答えしかできないのであれば、それは「なんとなく」と変わりません。
考えた「つもり」になっているのです。
「ちゃんと考える」ということ
もしあなたが、自分の出すべきカードについて本当に考えていたとしたら、こういうことを思っていたはずです。
- 「他の人たちはどんなカードを持っているだろうか」
- 「これまでにどのカードが何枚出ていただろうか」
- 「次の自分の番までに、場はどうなっているか」
- 「他の人たちはあと何枚手札が残っているか」
そして、これらのことを統合して「どのカードを出すのが一番良いか」という答えを導き出すのです。
このようなプロセスを経てカードを出したのであれば、「何故そのカードを出したか」という問いに、しっかりと理由を答えられます。
「ちゃんと考える」というのは、このレベルのことであると僕は思っています。
考えた「つもり」に気づくには
では、考えた「つもり」になっていることに気づくにはどうしたらよいのか。
簡単です。
今書いた通り、「何故そうしたのか」と自分に問いかけるのです。
そこではっきりとした理由が答えられるのであれば、少なくとも「なんとなく」で決めたわけではないことがわかります。
「自分のことは自分がよくわかってる」という言い回しがありますが、僕が思うに「意外と自分でも自分のことはよくわからない」ものです。
だからこそ、一度自問自答をして、冷静に自分と向き合うことは有効な手段だと思いませんか。
ふとした時に自問する癖をつけるといいかも
もちろん、普段から常にこれぐらい深く考えなくてはならないわけではありません。
そんなの疲れますしね。
ですが、何か大事なことを考えるとき、一度立ち止まって自分に問いかけてみるのは悪いことではないと思います。
そうすることで、自分の考えをより深いものにできますので。
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