ブルーライトの影響 研究結果から見る本当に必要な対策

生活/仕事

現代人の抱える問題の一つ。
それはテレビやPCの画面を見る時間が増えたことによる、眼への影響です。
長時間スマホを弄ったり、ゲームをしたりする人は特に実感があるのではないでしょうか。

この問題が語られる際、頻繁に登場するワードがあります。
それが「ブルーライト」

「ブルーライトは人体に悪影響を及ぼすからブルーライトカットメガネで眼を守りましょう」
こういう話は誰もが耳にしたことがあると思います。

しかし2018年11月、アメリカのアトランティック誌がブルーライトに関するこのような記事を公開しました。

内容を要約すると、「ブルーライトが眼に悪影響を及ぼすという明確な研究結果はない」ということ。

ですが、いまだに「ブルーライトは眼に悪影響を与える」という情報も見かけます。

何が正しい情報で、我々はどうすればよいのか、筆者もよくわからなくなり、調べました。

そこで今回は、ブルーライトが眼に与える影響について、筆者の調べた情報をまとめたいと思います。

筆者は医学の専門ではありません。
本記事はあくまでインターネット上に散見される中から信頼度が高いと判断した情報をフラットにまとめたものです。

あらかじめご了承ください。

ブルーライトとは

そもそもブルーライトとは何か。

波長が380~500nm(ナノメートル)である青色光のことです。

人間の目で見ることのできる光の中でも特に波長が短く、紫外線に近い強いエネルギーを持っています。

我々が普段当たり前に使っているスマホやPCのディスプレイから発せられる光には、このブルーライトが多く含まれています。

ブルーライトが目に与える影響

では、ブルーライトは眼に悪影響があるのか、それともないのか。

結論から言えば、人間の眼への悪影響はあります。
どのような影響があるか解説していきます。

眼精疲労の要因となり得る

ブルーライトはほかの光と比べて波長が短いため、光が散乱しやすいという性質を持っています。この性質がチラつきや眩しさの原因となり、眼精疲労の要因になり得ると言われています。

眼疾患のリスクを高める可能性がある

ブルーライトは角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。

ブルーライトに限らず、エネルギーの強い可視光を長い時間網膜に当て続けると、細胞死などを引き起こすことが確認されています。

こういった網膜へのダメージが続けば、「加齢黄斑変性」や「網膜色素変性症」など眼疾患のリスクを高める可能性があることが示唆されています。

体内時計が狂う

我々人間は、古くから太陽の光とともに生きてきました。
太陽光に含まれるブルーライトを感知することで、朝が来たと判断していたのです。

ところが現代社会では、夜であってもあらゆるところにブルーライトが存在します。

そのため、身体が昼夜を判断出来なくなり、体内時計が狂うのです。

体内時計が狂うことで睡眠障害に繋がるリスクがあります。

ブルーライトへの対策

ブルーライトが少なからず人間の眼に悪影響を与えていることはわかりました。

それでは、どのような対処をすればよいのでしょうか。

いくつかの方法を紹介したいと思います。

ブルーライトカットメガネをかける

ブルーライトカットメガネをかけることで眼に悪影響を与えるブルーライトをカットし、影響を抑えることができます。

ただし、日中はそれほど気にすることはないという見解が有力のようです。

こまめに休憩をとる

仕事などで長時間PCの画面を見なければならないのであれば、こまめに休憩を挟みましょう。

休憩の際はもちろんスマホを見たりせずに、外の景色などを見て眼を休めるのがおすすめです。

ディスプレイの設定を変える

例えばWindowsにはナイトモードという機能が標準搭載されています。このモードにすることで、画面の色味を変え、発せられるブルーライトをカットすることができます。

こういった機能はスマホにも備わっていますので、是非活用してみてください。

ブルーライト対策はしておいて損はない

ブルーライトを昼夜問わず長時間見ることが眼に悪影響を与えるのは確かなようです。
しかしその影響は現時点の研究結果では明確でない部分も多いです。

いくつかの研究結果に共通するのは、神経質になりすぎることはないということ。

対策するに越したことはありませんが、ちょっとした工夫で良いと思います。
寝る前にスマホの画面を見ることを控えるとか、夜だけブルーライトカットメガネをかけるとか。

この記事を参考に、ご自身でできる範囲の対策を取ってみてください。

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