数いる小説家の中で、僕が特に好きな作家さんがいます。
それは伊坂幸太郎さん。
張り巡らされた伏線。大どんでん返し。
読んでいて爽快感のある話が多く、とても楽しませてもらってます。
今回は、そんな伊坂幸太郎さんのおすすめの作品をご紹介します。
僕は非常にライトな読者なので、単に「読んで面白かった!」という視点による紹介です。
難しいことは抜き。
ラッシュライフ
長編小説。
短編集のようにも見えるけど、それぞれの話はちゃんと繋がってます。
伊坂さんの作品は「短編だけど実は同じ世界の話」みたいなのが多いけど、この作品は各話がはっきりと関係しているので、紛うことなく長編小説です。
物語の構造自体が面白くて、読んでいると混乱する場面もあるかもしれませんが、だんだんとその違和感の理由がわかってきて、最後にはこの『ラッシュライフ』という小説そのものに仕掛けられたギミックに感動します。
個人的には扱ってるテーマもすごく好き。
【こんな人におすすめ】
- なんとなく毎日が過ぎていくことに不安を感じてる
- 自分がちっぽけな存在に思える
魔王
ちょっとした特殊能力のある男が、その力を使って大きな謎に挑んでいく長編小説。
この小説、僕は当初、昔やってた同タイトルのテレビドラマの原作なのかと思って買ったんですが全然違いました。
けど内容はとても面白くて、一気に読んでしまいました。
この作品には『モダンタイムス』という続編があるんですが、読み終わった後すぐに買いに行きました。それぐらいハマったということ。
読みごたえがあっておすすめです。
【こんな人におすすめ】
- この世界はなにかとてつもなく大きな力によって動かされてる気がする
- 日常に刺激を求めてる
陽気なギャングが地球を回す
伊坂幸太郎といえばこれ。
一番有名なんじゃないかと思います。
ユニークな特技を持った4人組の泥棒集団が、面白可笑しく銀行強盗をするという話。
設定とあらすじを見ただけで、面白いことが約束されてます。
このまま漫画化出来そうなぐらいコミカルでライト。
「小説!」って感じの堅苦しさがなく読みやすいので、普段小説を読まない方にもおすすめ。
エンターテイメント小説として非常に完成度が高く、万人が楽しめる作品です。
【こんな人におすすめ】
- 難しいことは考えずにとにかく楽しみたい
- 漫画とかアニメが好き
残り全部バケーション
伊坂幸太郎作品の中では少しマイナーなんじゃないかと思うけど、個人的には好きな作品。
裏組織で働く男が、離婚寸前の家族と接触するところから物語は始まります。
過去を回想するかたちで、男の心理が描かれていきます。
内容はバリエーション豊かで、読んでいて飽きません。
一見、短編のようにも見えるけど、伊坂さんらしくちゃんと話がつながってます。
それぞれの話に張り巡らされた伏線が回収される様は見事。
ストーリー的にはちょっとほっこりします。
【こんな人におすすめ】
- これと言って読みたいジャンルがない
- 家族について考えることがある
死神の精度
これも伊坂幸太郎作品の中では知名度が高いです。
シリーズになってますからね。
短編集なのですが、主人公はいつも同じで、死神です。
人間の生を終わらせることが死神の仕事。
その人間の最期の3日間、人間に扮して接触し、本当に死を与えるべきなのか査定します。
人間と接触するその3日間で起こるドラマを描いたお話です。
短編なので読みやすく、ヒューマンドラマなのでそういうのが好きな人には特におすすめ。
人の人生を垣間見るような不思議な感覚。
自分の生き方を見直すきっかけになるかも。
【こんな人におすすめ】
- 自分の命の価値について考えることがある
- 人間観察が好き
これ以外の作品も面白い
個人的なトップ5を挙げましたが、ここで紹介していない作品も全部面白いです。
伊坂さんの作品の良いところは、文体がライトで読みやすいところですよね。
なので、普段あまり小説を読まない…、という人にもぴったりです。
すぐに物語にのめりこんでしまうはず!
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
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